色材協会の機関誌｢色材協会誌｣で2005-2006年に連載された26講座をまとめて発刊したものだそうです。協会創立80周年記念事業として出版されただけあってなかなか力が入っています。分離分析、発光分析、元素分析、表面分析、顕微鏡観察、Ｘ線分析、熱分析、物性測定についてそれぞれよく出来た解説がされています。
内容については「機器分析のてびき（化学同人）」と似たようなオムニバス構成ですが、顔料、塗料、印刷インキ分野で使われる分析手法を中心に解説されています。
読んでみましたが大変参考になりました。
入門者には分析機器の概観を理解するために、分析屋さんにはこの分野全体の各手法を再確認するために一度通読をお勧めできるのではと思います。
記念事業は伊達じゃないと感じられ、大変参考になりました。ありがとうございました。
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